LogiTech ブログ

福岡出身の24歳。流通・物流が大好きです。 アメリカでUBERなどの世界的サービスを見たのち、自分もプレイヤーになりたいという思いで、スタートアップの世界へ。 福岡ベースにて活動しています。

即日配送を可能にするデカップリングポイントという概念

サプライチェーンマネジメントの第一目標は、流通構造の中で

「必要なものを → 必要な時に → 必要な量だけ → 必要な場所に届ける」というプロセスを効率的に構築することである。

2015~16年のアメリカは、フード&グロサリーの即日配送系サービスの元年だと終える。

Instacart、Amazon Fresh、Google Express、UBER eatsなどがしのぎを削っている。

Instacart

www.instacart.com

 

Amazon Fresh

www.amazon.com

 

Google Express

www.google.com

アメリカでは戦いの最前線は、日本の即日配送に代表されるAmazon Nowのような単独プレイヤーだけではなく、スタートアップが膨大な資金を集めて、上記(Instacart、Amazon Fresh etc..)のサービスがシェアの拡大を狙っている。

 

では、物流の観点からサービスを見た時に、Amazon本体とAmazon Freshなどの即日配送系(むしろ90分以内)のサービスを比べながら、デカップリングポイントという概念をみてみよう。

 

デカップリング・ポイントとは

→ お客様からの注文に対する、在庫を構える場所

の事である。

 

例えば、ネットスーパーは、お客様からアプリ上で注文を受けたのち、

もっとも近くにある店舗から仕分け&配送をする。

 

対してオーダースーツでは、店舗でお客様の体にあった商品を測定し、店舗が発注する。

流通の段階では、この時まだ商品が完成状態ではなく、お客様の手元に届くまでに約2~4週間のリードタイムが必要となる。


これを図解したものが、以下の[図1]である。

 

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[図1]デカップリング・ポイントという概念

 

 

顧客満足度を高めるために、配送リードタイムを短縮する(注文してすぐ届く)のであれば、在庫はなるべく顧客の近くに置くべきであるし、在庫を減らして、予測販売をなくして利益率に貢献するのであれば、在庫は受注方式に切り替えるべきである。

 

これは一長一短で、リードタイムを短縮することばかりを追い求めていては、
予測販売に頼ることになるので、在庫が多くなりがちであり、

逆に高い利益率を求めているばかりでは、販売機会を逃すことになる。

 

これを効率よくするものがテクノロジーであり、ビッグデータである。

 

Amazon Freshでは、これまでAmazonで得た売れ筋のビッグデータを持っている(と、予測されるので)、予測販売で顧客の満足度を高めるために、在庫のデカップリング・ポイントが最も顧客に近い配送トラックの中であり、そうすることで配送60分以内というUXを、クリアーすることができる。

 

Instacartでは、顧客満足度と在庫を持つリスクを軽減するためにデカップリング・ポイントがSM(スーパーマーケット)の中である。(実際にInstacartでは、注文を受けて、Instacartの提携店舗であるWhole Foodsに在中するShopperが店舗内ピッキングをし、ドライバーがラストマイルの配送を担っている。)

 

 

Logitechという考えは、インフラサービスである「物流」と、「テクノロジー」を組み合わせた言語で、
ITが入っていない物流分野にチャレンジすることが、スタートアップの使命である。

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